三浦保環境賞

三浦保環境賞に付いて

三浦保環境賞は、愛媛県内において環境保護活動を続けている個人または団体を紹介するとともに、特に優れた活動を表彰することで、愛媛における環境活動の普及・発展に寄与することを目的としています。

表彰の内容

大 賞 (1点) ・・・ 賞金 50万円
知事賞 (1点) ・・・ 賞金 50万円
奨励賞など (2点) ・・・ 賞金 20万円
特別賞 (若干点) ・・・ 賞金  5万円

応募要項

【対象者】

愛媛県内で環境保護のための活動を続けている個人または団体。

【応募方法】

個人または団体名、住所、電話番号を明記のうえ、現在までの活動内容や受賞歴が分かる資料を下記までお送りください。自薦、他薦を問いません。

  • ※応募申込書 → PDF形式  Word形式 
  • ※応募資料は返却できませんので、予めご了承願います。

【送付先】

〒790-8529  松山市竹原町1-5-25 あいテレビ内
「三浦保環境賞 実行委員会事務局」まで

【締切日】

5月31日

選考方法

  1. 1) 応募の中から、候補の対象となる環境保護活動を選出します。
    (選出された方には、あいテレビから連絡致します)
  2. 2) 選出された環境保護活動について取材を行い、あいテレビの夕方ニュース「Nスタえひめ」で紹介します。
  3. 3) 全ての活動紹介が終了後、審査委員会での審査によって、各賞を選考します。

過去受賞個人または団体

    

第16回

大賞

荒れた砂浜再生へ
今出ヶ浜潮騒を守る会

重信川の河口付近に位置する、松山市垣生地区の今出ヶ浜。一時は、木や草が手入れされないまま放置されていたり、不法投棄が相次いだりした影響で、砂浜に立ち入ることができないほど荒れていた。
地元の住民でつくる「今出ヶ浜潮騒を守る会」のメンバー約20人は、砂浜の環境を取り戻そうと、年に8回清掃活動に汗を流している。また、メンバーの呼びかけで、年に2回は、地元の小中学生も活動に参加し、総勢約600人で清掃活動を行う。多い時には、1時間半ほどで約10トンものゴミが集まった。活動を始めて19年。松山市のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている植物「ハマサジ」のほか、「ハクセンシオマネキ」と呼ばれるカニの生息が再び確認されるようになった。住民が一丸となって地域の宝を取り戻す。地道な活動だが成果は実りつつある。

(2019年10月30日放送)

知事賞

繭の100%活用へ 廃棄減らす挑戦
株式会社リバースプロジェクトトレーディング

「伊予生糸」で知られる県内のシルク産業。繭から生糸になるのは全体のわずか17%程度で、原料のほとんどはこれまで廃棄されていたという。そこで、生糸にならない部分を活用した化粧品などの商品開発に取り組む「リバースプロジェクトトレーディング」が中心となり、産学官連携による「愛媛シルクプロジェクト」が進められている。
その一つが、大洲で育てられた蚕のサナギから抽出した成分を養殖鯛のエサに活用しようという取り組みだ。エサにおける魚粉の割合が減ることは、海洋資源の保護に繋がるだけでなく、愛媛大学の研究で、サナギには魚の免疫活性を上げる効果があることも分かっている。県内でも養蚕業の衰退が進む中、廃棄されていた部分に付加価値を見いだすことで、県産繭の可能性はますます広がっている。

(2019年10月24日放送)

奨励賞

人と自然の共生を
山田クラブ

今治市を拠点に活動する登山愛好家グループ「山田クラブ」。より多くの人に安全に山登りを楽しんでもらおうと、石鎚山系で登山道整備のボランティア活動を続けてきた。「山田クラブ」が掲げる活動の理念は「人と自然の共生」。遭難や事故を防ぐため登山道の草刈りを行う一方、生態系を崩さないよう慎重に作業を進める。
自然を愛する会員たちの活動は、登山以外にも広がり、過疎・高齢化によって手入れが行き届かず荒廃している里山の再生にも取り組んでいる。今治市の蛇越池では、会員らによる雑草の除去など地道な手入れが実り、国の準絶滅危惧種に指定されている「サギソウ」が再び自生し、花を咲かせるようになった。
自然の恵みを受け、自然と共存しながら豊かに暮らす社会を目指して「山田クラブ」の活動は続く。

(2019年10月4日放送)

愛媛県奨励賞

ホタルを守り、学ぶ
双海町翠地区ほたる保存会

ホタルの里として知られる伊予市双海町の翠地区。30年程前から、「双海町翠地区ほたる保存会」のメンバーが中心となって河川の清掃を行うなど、地域ぐるみでホタルの保護活動に取り組んできた。
しかし、今夏の同地区で確認されたホタルは例年の1割程度にまで減少した。保存会では、県内に甚大な被害をもたらした昨年の西日本豪雨の影響で川辺に産み付けられたホタルの卵の多くが流されてしまった可能性が高いと考えている。
この危機に保存会のメンバーが立ち上がった。ホタルのエサとなる巻貝・カワニナを養殖し、定期的に川に撒くことで、育ちやすい環境をサポート。さらには、地域の子どもが通う翠小学校でホタルの生態やその尊さを教え、地域全体でホタルを守る意識を育んでいる。再び翠地区にたくさんの光が灯る日を目指して、保存会の活動はこれからも続いてゆく。

(2019年10月25日放送)

特別賞

煙害乗り越えた歴史をミュージカルで
坊っちゃん劇場

東温市の「坊っちゃん劇場」で、今年4月から上演しているミュージカル「瀬戸内工進曲」。
明治時代の新居浜市を舞台に、別子銅山の中興の祖と言われた伊庭貞剛とその家族をモデルにしている。1691年に採掘が始まった別子銅山は、明治維新後に西欧からの技術を導入し、その産銅高は飛躍的に増加した。しかし、銅山の繁栄は精錬所から発生する煙害問題を招き、山林や農作物に大きな被害が発生した。
伊庭は、この煙害問題に対し、植林事業や製錬所を瀬戸内海に浮かぶ四阪島へ移転するなど、この難局に立ち向かった。伊庭が別子銅山の支配人に就任したのち、約10年間、資金の半分は精錬所の移転や植林、そして坑水路といった環境対策に使われた。
現代にも通じる先駆的な環境対策。「坊っちゃん劇場」では、産業振興と環境対策の両立に注力した伊庭貞剛の偉業、そして煙害克服の歴史をミュージカルというエンターテイメントの形で伝えている。

(2019年11月5日放送)

特別賞

砥部焼を再生 安全な道に
株式会社四国ライト

今治市に本社を置く「四国ライト」。同社が開発した路面標示材には、塗料の骨格となり耐久性や滑り止め効果を持たせる「骨材」に、砥部焼のリサイクル素材が混ぜられている。
同社では、約15年前にも菊間瓦や大島石のリサイクルを試みたが条件が合わず断念。その後、2011年にしまなみ海道沿線のサイクリング案内標示「ブルーライン」を受注した際、砥部焼に注目し開発を再開した。そして、新居浜市のリサイクル業者と粒の大きさを検討するなど試行錯誤を重ね、2015年に商品化が実現した。
現在は、ブルーの他、白や緑など用途に応じた9色を揃える。2018年度末までに県内外の道路で約250キロのラインが引かれた。 耐久性も白の場合、従来品と比べ約5%アップしたという。これまで商品にならなかった砥部焼は再利用され、道路の安全にも貢献している。

(2019年11月11日放送)

特別賞

四国遍路の自然道を守り続けて
清家源太郎

四国霊場をはじめ、その地区の歴史や自然などに親しみながら四国を一周できる「四国のみち」。その一部、宇和島市と愛南町を結ぶ旧へんろ道「柏坂越えの道」は、かつて1日に100人以上の人たちが往来していたが、昭和の高度成長期に国道が整備されると、その人数は激減し、荒れ果ててしまった。
こうした中、このへんろ道の整備を任されたのが宇和島市の清家源太郎さんだった。定期的に険しい山道を登りながら草刈や倒木の撤去を行い続けている。
こうした活動の甲斐があり、「柏坂越えの道」は、国内外のお遍路さん達を魅了する道へと姿を変えた。地元の自然と親しみながら、安全にそして快適に散策が楽しめるへんろ道として評判にもなっている。清家さんの年齢は87歳(取材時点)。年を重ねるにつれ、作業の負担は増すというものの、「体力の限り続けたい」とその熱意は変わらない。

(2019年11月21日放送)

環境汚染に警鐘アジア最大の「試料バンク」
愛媛大学沿岸環境科学研究センター

アジア最大規模の生物環境試料バンク。「愛媛大学沿岸環境科学研究センター」には、過去半世紀にわたり世界各地から集めた13万点ほどの生物が眠っている。そして、同センターでは、この試料バンクを活用し、汚染物質がどこでどのように発生し、どのように拡散していくのか、その調査研究を続けている。
愛媛大学は、全国に先駆け1970年代から「環境化学」をテーマにした研究を本格化。これまで、PCBやダイオキシンなど有害な化学物質が生物に与える影響を調査し、汚染が地球規模で広がっていることを明らかにしてきた。
そして、2019年9月には、近年汚染が深刻化するマイクロプラスチックが及ぼす鯨類への影響について調査を始めた。同センターでは、「試料バンク」に眠る動物たちの警鐘に耳を傾け、環境問題に向き合い続けていく。

(2019年11月14日放送)

残る7割を活用“カルペイン”
秀長水産株式会社

養殖マダイを加工すると、食べられる部位は3割程度。骨や内臓など残りの部位は、廃棄されるか肥料として利用されている。宇和島市の水産会社「秀長水産」では、この食べられない部位について、食品素材への再利用に取り組んでいる。
同社は、愛媛県や愛媛大学と研究を重ね、これまで廃棄されるなどしてきた部位から栄養成分を抽出したパウダーやエキスを開発した。商品化されたパウダーなどには、カルシウムやコラーゲンが多く含まれるなど、骨密度向上などの効果も期待されている。
そして、年間約400トン出る未利用部位のうち40トン程度が再生され、食品として販売されるほか、水田の肥料としても利用されている。
廃棄されるなどしてきた部位の再利用は、食材のムダを削減するだけでなく、大地に還元されるなど、その活用範囲は広がりをみせている。

(2019年11月18日放送)

放置された竹林の有効活用
高知 里山を愛する会

西条市丹原町では、地元の住民と高校生が放置竹林の手入れに取り組んでいる。竹林を手入れしているのは、丹原町高知地区の住民たちで2008年に結成した「高知 里山を愛する会」。代表の越智さんによると、高知地区の放置竹林は50年間で約1.5倍に増えている。会では、里山本来の役割を取り戻すために、月に一度の活動を続けている。伐採した竹を灯篭に加工したり、粉末にして発酵させ、たい肥にリサイクルしている。
会の活動には、地元の丹原高校の生徒たちも参加している。学校では、地域に根差した活動の一環として竹林伐採のボランティアを4年前から行っているほか、切り出した竹の有効活用にも取り組んでおり、かつて地元の商店街を彩った笹飾りの再生などにも生かしている。越智さんは、活動によって若者に環境保全意識を植え続けたいと考えている。
国内産の竹の需要低迷と過疎高齢化で増え続ける放置竹林。「高知 里山を愛する会」は、丹原高校の生徒とともに、里山と地域の再生に向けた挑戦を続けていく。

(2019年11月29日放送)

第15回

大賞

織田ヶ浜のウンラン復活へ
東芝ライテック株式会社今治事業所

愛媛県のレッドデータブックで絶滅危惧種に指定されているウンラン。海岸の砂地に生える多年草で、白色の可憐な花を咲かせる。以前は、四国や本州の海岸でその姿を確認することができたが、砂浜の埋め立て工事などで生育場所を失い、県内で自生しているのは、織田ヶ浜(今治市)だけとなった。東芝ライテックは、県から委託を受け、今治事業所の一角でウンランを育て、定期的に織田ヶ浜に移植する活動を続けている。また、織田ヶ浜の整備活動には、今治市内の小学生も参加。清掃活動やウンランの移植を体験するなど環境学習に取り組んでいる。地域ぐるみの活動が実を結び、織田ヶ浜に再び根付いたウンラン。美しい風景と生態系を次の世代に伝えていく活動はこれからも続く。

(2018年10月26日放送)

知事賞

マイクロプラに歯止めを
一般社団法人E.C.オーシャンズ

地球上の海にあふれ、世界的な問題となっているマイクロプラスチック。それを確実に減らす方法の1つが海岸に漂着したごみの清掃。この活動を地道に継続しているのが、環境団体「E.C.オーシャンズ」のメンバー。海洋ごみは岸に上がると海には戻らず、プラスチックはやがてマイクロプラスチックへと姿を変える。このまま何もせず手をこまねいていれば2050年に海を漂うプラスチックゴミは海の魚類と同じ量の1億5,000万トンに達するとも言われる。同団体は、漂着ゴミの回収を加速させるとともに、普段は人が立ち入れない無人島にもチャーター船で上陸。そして2018年11月には、ほぼ毎日のように私たち人類が遺した“負の遺産”を回収している。さらに、今後は企業などにも働きかけ、日本や世界にもその活動の輪を広げようとしている。

(2018年11月30日放送)

奨励賞

東京五輪出場のコメ作り
県立伊予農業高等学校 環境開発科

2020年東京五輪の選手村で食べてもらうコメ作りに挑戦しているのが、県立伊予農業高等学校環境開発科の生徒たち。選手村への食材提供には世界基準の条件を満たしたグローバルギャップ認証(*1)が不可欠。同校では、2013年から農薬や肥料、除草剤を一切使わない自然栽培に取り組んでいる。コメ作りの審査は約250項目、ドローンに赤外線カメラを搭載して害虫の有無も調査した。また、食材に農薬が残っていないことも認証を得るための絶対条件の1つ。そのため近隣の農薬散布の日時を確認するなど細心の注意もはらった。同校の水田では、準絶滅危惧種(環境省)にされているドジョウが多く見つかるようにもなった。生徒たちは世界基準のコメ作りの環境が、生き物たちが住みやすい場所になっていることを実感している。
 (*1)2018年11月に認証を取得

(2018年11月1日放送)

愛媛県奨励賞

自然体験教室の取り組み
プロジェクト地球っ子ひろば

環境ボランティア団体「プロジェクト地球っ子ひろば」の代表 射手建雄さんは、自身が所有する田畑、それに約4ヘクタールの山林などで自然体験教室を開催している。親子を対象とした教室では、ゲーム感覚で自然サイクルを学んでもらおうと日々工夫を重ねる。中でも力を入れている活動の一つが山林の保護。参加した子供たちは、力を合わせてロープを引っ張り間伐作業を体験する。また、カブトムシに関するクイズや葉っぱ集めにも挑戦し、自然保護への理解を深める。自然教室の開催は、新居浜工業高等専門学校の学生たちがその準備を手伝う。射手さんは、こうした体験を将来の技術開発に生かしてもらえればと話す。山林での体験を通して自然に対する親しみと畏敬の念を持ち続けて欲しい。自然の大切さを訴えるバトンは次の世代にしっかりと受け継がれていく。

(2018年11月27日放送)

特別賞

海の“環境予報”を創る
愛媛大学沿岸環境科学センター 海洋学研究室

愛媛大学沿岸環境科学センターで助教・特任講師を務める吉江直樹さんは、豊かな海と称される瀬戸内海などで海の“環境予報”を創ろうと調査・研究を続けている。瀬戸内海は、海水に含まれる栄養分が豊富でその多くを黒潮が運んでくる。また、その栄養分をより高める「鉛直混合」と呼ばれる現象が発生している。「鉛直混合」とは、海面から海底付近まで海水がかき混ぜられる現象で、佐田岬半島付近での発生が知られている。さらに吉江さんらは、伊予灘でも同様の現象が起きていることなどを突き止めた。また、同大学では2004年から海水の水温や塩分、プランクトンの濃度などを定期的に測定してきた。吉江さんは、こうしたデータの蓄積が、海の現状を知り将来の環境予測に大きな役目を担うと語る。そして、データを調査分析し、環境保護や水産資源の予測といった社会に役立つ実践的な活動を展開しようと考えている。

(2018年10月29日放送)

特別賞

地域と連携「ケールかす」削減
株式会社グリーンヒル

四国有数の酪農地帯西予市野村町でケールを原料に青汁を製造しているグリーンヒル。同社は、製造時に発生する大量のケール搾りかすについて、国内で初めて飼料化への試みに取り組んだ。同社によると青汁を製造するとケールの約3割が搾りかすとなり、その量は年間約500トンに上るという。愛媛県畜産研究センターとともに進められた開発試験は、長期保存と食欲増進の両立が図られるよう乳酸発酵させる方法が取られた。しかし、水分が多い上に発酵に必要な成分が無いなど問題が続出し、実に5年の歳月を経て飼料化に成功した。そして当初、様子見が多かった酪農家からも今では安価で栄養価が高いことなどから好評を得ている。廃棄していたケールの搾りかすから生産される栄養豊富な飼料。国内初の試みは実を結び、資源の地域内循環を実現している。

(2018年11月13日放送)

特別賞

ジオパークに学ぶ 大地の教室
愛媛県立宇和高等学校

リアス式海岸や盆地、カルスト台地など、多様な地形が存在する西予市は、市内全域が日本ジオパークに認定されている。地域のジオパークについて学ぶ県立宇和高等学校では、地元の小学校でジオパークの出前授業を計画していたが、西日本豪雨の発生で延期を余儀なくされた。さらに、ジオパークの見どころ、桂川渓谷(野村町)など5ケ所が被害を受け、復旧の見通しが立たない場所も存在する。そのため同校の生徒たちは、義援金を集め、ボランティア活動にも参加し、地域の復興を願っていた。そして11月、延期されていた出前授業では、数億年前の岩石のルーツなどを小学生に説明するなど地域の魅力を発信していた。地球活動4億年の歴史を体感できる西予市のジオパーク。同校の生徒たちは、これからも大地の教室に学び芽生えた思いを未来に伝える。

(2018年12月3日放送)

マイクロプラスチックの実態解明を
愛媛大学工学部環境建設工学科 日向研究室

ストローの紙製品への転換が始まるなど、世界的に使用削減が進められているプラスチックのごみ問題。海洋ごみとなったプラスチックは、紫外線を受け劣化し、細かく砕け、微小な粒子であるマイクロプラスチックにその形をかえる。愛媛大学工学部環境建設工学科の日向博文教授の研究グループは、その実態把握のため全国各地の海を調査している。日向教授は、有害化学物質を吸着したマイクロプラスチックの生態系への影響を危険視する。2015年からは、環境省のプロジェクトとして調査研究を進めていて、沿岸部や世界中の海洋でマイクロプラスチックがどのように動いているのか研究に取り組んでいる。実のところ、マイクロプラスチックが人体に与える影響はまだ分かっていない。しかし日向教授は、影響が分かってからでは遅いと指摘する。プラスチックごみを減らすこと。私たちがすぐに取り組める環境活動の1つになる。

(2018年10月31日放送)

生き物たちの“悲鳴”高校生が調査
愛媛県立今治西高等学校 生物部

川に生息する生き物を調査し、汚染の実態を解明する。県立今治西高等学校生物部の部員は、市内を流れる蒼社川の生き物を調査し環境について考えようと、日々研究に取り組んでいる。絶滅危惧種(環境省)に指定されているナマズの一種アカザ。県内東部では、蒼社川など数か所でしか生息が確認されていないが、今夏の豪雨では、生息地に土砂が流れ込む被害があった。そのため捕獲したアカザを学校の水槽で保護し、その影響を調査している。また、ナベブタムシという肉食の水生昆虫の調査では、体表にある空気層を調べ、水質の汚染レベルを導き出す研究に取り組む。環境問題に真摯に向き合う同校生物部の生徒たち。探究心と行動力でこれからも地元の川を見守り続ける。

(2018年11月29日放送)

資源の有効活用を イベントで啓発
李 賢映(愛媛大学講師)

資源の有効活用に注目が集まる中、環境に対する関心と行動を促すイベントが松山市内の商店街で開催された。主催したのは、愛媛大学環境デザイン学科の講師 李賢映さんと同大学の学生たち。小学生の親子らに“資源の有効活用”について興味を持ってもらおうと企画した。環境省のまとめでは、国内で排出される一般廃棄物の量は年間約4,300万トンにのぼり、20年もたてば、最終処分場が満杯になると推計されている。スタンプラリーを柱にした今回のイベントでは、趣旨に賛同した各店舗で環境に関するクイズを出題。参加した子供たちは、限られた資源の活用方法などについて理解を深めた。環境問題の取り組みには、知識だけでなく行動に移すことが重要だと考える李さん。その一歩を踏み出すきっかけづくりの活動は今後も続く。

(2018年12月5日放送)